2021/09/26 新規作成

法人向けのETC専用カード

はじめに

マイコンでプリスケーラを使う機会があると思います。
その役目について、ここでは小難しいことは書かずに、拙いイラストで簡単に説明します(汗

プリスケーラの利用目的

マイコンだと外部からの入力パルスをカウントしたり、あるいはマイコンのタイマの値を拡大する場合にも使いますね。

カウント対象が低速の場合


ベルトコンベアで流れてくる荷物の数を数える係です。
荷物が少ないときは楽に数えられますね。

この係の人をマイコンと考えればよいでしょう。

カウント対象が高速の場合


荷物が大量に流れてきました。
もう数えられる限界を超えてしまいました。

マイコンでいうと処理能力の限界を超えたパルスが入力されました。
これでは正しくパルスをカウントできません。

プリスケーラを使ってみる


計測係の前に、4つの荷物を1つにまとめる装置(プリスケーラ)を設置しました。

こうすると、係の人の前に流れる荷物は、見た目上4分の1になりました。
流れる数が少なくなったのでカウント作業も容易になりました。

「自分の前を通った荷物の数×4」 が実際の数です。

このように、自分自身の処理能力を超えたカウントをするときなどにプリスケーラを使います。

タイマで利用する場合

マイコンには8ビットや16ビットのタイマがあります。
これらのタイマはマイコンのクロックをもとにカウントアップされるので、16ビットのタイマでもそのまま使うとせいぜい数十ミリ秒程度までしか計測できません。

もう少し長く計測できるタイマが欲しい場合は、プリスケーラによってカウントアップの頻度を 1/2 や 1/4 などに減らすことで実現できます。

プリスケーラはどこにある?

プリスケーラは単独のICで供給されるものや、マイコンに内蔵されたものがあります。

マイコン内蔵のプリスケーラはCPUとは独立していて、マイコンの動作クロック周波数とは無関係に高速で動作する回路です。

ですから例えば20MHzで動作するマイコンでも30MHzや40MHzなどのパルス入力に対応できるものもあります。


最後に

プリスケーラの図の中で、その装置自体に数えさせればいいじゃないかという野暮なことは言わないでくださいw

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