ベルトコンベアで流れてくる荷物の数を数える係です。
荷物が少ないときは楽に数えられますね。
この係の人をマイコンと考えればよいでしょう。
荷物が大量に流れてきました。
もう数えられる限界を超えてしまいました。
マイコンでいうと処理能力の限界を超えたパルスが入力されました。
これでは正しくパルスをカウントできません。
計測係の前に、4つの荷物を1つにまとめる装置(プリスケーラ)を設置しました。
こうすると、係の人の前に流れる荷物は、見た目上4分の1になりました。
流れる数が少なくなったのでカウント作業も容易になりました。
「自分の前を通った荷物の数×4」 が実際の数です。
このように、自分自身の処理能力を超えたカウントをするときなどにプリスケーラを使います。
もう少し長く計測できるタイマが欲しい場合は、プリスケーラによってカウントアップの頻度を 1/2 や 1/4 などに減らすことで実現できます。
マイコン内蔵のプリスケーラはCPUとは独立していて、マイコンの動作クロック周波数とは無関係に高速で動作する回路です。
ですから例えば20MHzで動作するマイコンでも30MHzや40MHzなどのパルス入力に対応できるものもあります。
プリスケーラの図の中で、その装置自体に数えさせればいいじゃないかという野暮なことは言わないでくださいw