彫金で使う鏨を作りました。
元の鋼材はツボサン株式会社の鑢で、炭素工具鋼です。
こんな感じで本体とグリップが一体になっているものです。
(今回はもっと細いものです。加工前の写真撮り忘れました)
柄の部分は焼きが入っていないので柔らかいため、他の鑢で加工することができます。この部分を鏨の刃先に成型していきます。
刃先以外は丁寧に仕上げる必要ないと思いますが、表面がザラザラの状態では錆びやすくなるので、とりあえず軽くペーパー掛けして表面を仕上げておきます。
次に刃先をガスバーナーで加熱したあと、水に入れて急冷します。
そのあとは200度のサラダオイルで加熱し、焼き戻しの作業。今回は20分やりました。
最後に焼き入れの時に付いた酸化皮膜を耐水ペーパで落として完成。